英語の学習方法をしていると、ディクテーションってききますよね。
この記事ではディクテーションについて詳しく解説します。
- ディクテーションは数ある英語学習の中でも、英語力をアップさせるのに効果が高い学習方法の1つと言われる理由
- ディクテーションをすると英語力が向上するのかその理由を解説
- ディクテーションの効果的なやり方を紹介
ディクテーションについて、しっかり理解して効果的に学習し、英語力をアップさせましょう!!
1. ディクテーションとは
ディクテーションって何なのか教えて。
英文聞いて、それを書くというという英語学習方法だよ。
特にリスニング力アップにすごく効果があるのと同時に英語力全体のアップにも効果があるんだ~
これはほんとに一石二鳥の学習方法なんだよ~
ディクテーションとは英文を聞き取って、その英文をそのまま書き取るというという、聞くととても単純な勉強方法ですが、実際やってみるととても難しくて、ちょっとくじけそうになる勉強方法です。
ちなみに、ディクテーションをする時の書き取り方は、筆記で書いてもいいですし、PCでタイプしてもどちらでも構いません。
ディクテーションで大事なのは自分が聞き取った単語を書くという事なんですが、ディクテーションをする時に英語のスペルが不安な単語ってありますよね。
そんな時は完璧に英単語のスペリングができなくても、なんとなくでいいので書けばいいのです。
あとでスクリプト確認する時に正しいスペルを確認して正しいスペルを覚えればそれでオッケーです。
これだけ説明するとわかりますよね。
やる事は単純!英単語を正しく書けなくてもオッケー!聞いて書くだけの勉強法=ディクテーションです。
2. ディクテーションの学習効果が高い理由
聞いて書くだけなのに、なんで英語力アップに効果があるのか理由を教えてほしいな。
聞いて書くってことは、簡単そうに聞こえますが、本当に英語を理解していないと聞き取って書く事ってできないんですよ。
なんとなく英語を聞き取ってる時って自分の聞き取れてない部分は無視している状態なんですよね。
どういうこと??
例えば、これが全部聞き取れるかな?
And seems thinkable when you wake up say…???
わぁ!難しい・・・😢
実際には「And it seems unthinkable when you wake up and say you’re going to leave a job like that to pursue a passion.」って言ってるんです。
全部ききとれなかったけど、なんとなく言ってることはわかったよ~
そう、そのなんとなくわかってるが曲者なんです!!
なんとなく分かるとそれで理解してる気分になって、大丈夫とかって思っちゃうんですよね。
その状態になると中途半端なまま、英語力が伸び悩んじゃうんです。
ディクテーションを正しくやっていくと、その英語が聞き取れないで無視していた部分と直面することになり、自分の弱い部分が見えてくるんです。
そしてこんな部分が出来ないっていう事実と対面することになるんです。
- その単語を知らなかった
- 熟語を知らなかった
- 文法があいまいだった
- 単語が繋がっていて聞き取れなかった
ディクテーションをしてみて気が付くのが自分がきちんと理解しているものは聞き取れるけど、中途半端になんとなくにしていたところがなかなか聞き取れないという事なの。
このようにディクテーションをすることで自分の弱点が浮き彫りになってくるので、自分の英語力の弱点をしっかり押さえることができるんです。
だからこそ、ディクテーションを本気でやっていくと自分の英文法等の弱点の克服とリスニング力アップにかなりの効果があるんですよ。
なので、とても大変ですが是非やって挑戦してみてください。
3. ディクテーションの効果的なやり方
でも、これってただ闇雲にやっても駄目だよね。
そうだね。
ちゃんと効果を出すためにはやり方も大切なので、これから順をおってディクテーションのやり方を説明しますね。
知りたい知りたい!!
因みに英文の長さはどの位のものがいいの?
英文の長さは1分位のものでいいかと思います。
1分って短いように感じるかもしれませんが、150~170単語位にはなるので心配は無用です。
150単語書くのって結構大変ですよ。
- 1回目は全体を聞いてみる
- 文の区切れごとに英文を止めながらきいてみる
- 同じ文章を繰り返しきいてみる
- もう聞き取れないと思ったらスクリプトを見て確認
- 聞き取れなかった原因を究明
- 音読をしてリズムを確認
1回目は全体を聞いてみる
最初は全体の流れを把握してみましょう。
まずは全体を聞いて何の話を聞いているか把握しましょう。そうすることで細部まで聞き取りやすくなりますよ。
文の区切れ事に英文を止めながら聞いてみる。
最初から全文を聞いて書き取るのは難しいので、文の区切れごとに音声を止めながら英文を書いてみましょう。
ただし、1単語ごとに英文を区切るのはお勧めしません。
でも1単語ずつ聞いた方がきちんと書けるのに・・
1単語ずつ聞いたら、それはただの単語の聞き取りになってしまうからダメなんですよ。
それに単語のスペルは正しくなくてもオッケーです!!
大切なのは文章を理解することなので、必ず文の区切れで区切るようしましょう。
同じ文章を繰り返しきく
同じ文章を繰り返し聞くの?
同じ文章を繰り返し聞いてたら意味がなさそう・・
1回目で聞き取れなかった箇所も2回目には聞き取れたりするので、複数回聞いたらダメってことはありません。
大事なポイントは聞き取れるようになるという事です。
同じ文章を何度か聞いて挑戦してみましょう。
同じ文章を何度も聞いて、書き取っていきましょう。でも、5~7回位同じ文章を聞いても分からない場合はスクリプトをみて確認しましょう。
何度かディクテーションをしているとこんなことを思うかもしれません。
実際に聞き取ってるというより、自分の文法力を使って補完している気がする・・・
この自分の文法知識を使って文章を補完する力がリスニング力アップには欠かせないのです。
第二言語学習者が特に日本人の学習者がすべての英単語を聞き取るのは難しいので、こうやって文法力で補完して文章を理解するようになるんですよ。
実はこれが第二言語学習者として英語のリスニングをする上で重要なスキルになってくるので、ディクテーションをしながらこの文法力で補完するスキルも磨いていきましょう。
もう聞き取れないと思ったらスクリプト確認
もう聞き取れないっていう位に同じ文章聞いたよ~
そこまできたら、スクリプトと照らし合わせながら確認していきましょう。
スクリプトを確認して、自分が書いたものは消さずに正しいものを下に書いていきましょう。
この時に自分の英単語のスペルのミスなんかに注目することができますよね。
また、書いた用紙はとっておきましょう。
勉強し終わった紙をのけておくってどうして?
1ヶ月後くらいにもう一度同じ文章でディクテーションしてみるといいんですよ。
そして、見比べると自分の成長を感じることができてやる気もアップ!!
実は昔の自分と今の自分を比べながら勉強することはモチベーションアップには欠かせない作業なんですよ。
聞き取れなかった原因を究明
この聞き取れなかった部分の原因を究明する作業が何より大事です!
どうして??
ここを丁寧に行うことで自分の弱点と直面することができるからです!!
出来なかった部分を確実にできるようにして英語力をアップさせていくんだね。
その通り!!
ここを丁寧に行う事で文法力、語彙力等が一段を上がります。
逆に言うと、この部分をしなかったらディクテーションの効果は半減してしまいますよ
自分が書いた文章とスクリプトを見比べて、何が原因だったのかを見ていきましょう。
原因 | やるべき事 |
単語を知らなかった。 | 新しい単語を覚えるチャンスの到来です! その単語を覚えて次に出てきたら聞き取れるようにしましょう。 よく英語力があがったら、語彙力の問題はなくなるって思ってる方も多いですが、第二言語学習者は新しい単語に常に出くわす感じですよ。 |
熟語を知らなかった。 | 類似のもので知っているものがあれば、 それも一緒に確認しておきましょう。頭が整理されますよ。 |
スピードが速すぎて聞き取れなかった。 | まだまだ、リスニングに慣れていないのが原因なので、頑張ってリスニングとディクテーションを継続していきましょう! 「継続は力なり」です。 リスニング力をしっかり鍛えるにはかなりの時間必要です。 諦めずにコツコツがんばりましょう。 |
単語の音が繋がっていたが、その部分が聞き取れなかった。 | これもまだまだ、聞き取り量が足らないのと、音声変化をあまり知らないのが原因ですね。 スクリプトを見ながら読む練習をすると、どのように音が繋がっているのかを意識できるので是非おこなってみてくださいね。。 |
文法があいまいだった。 | その文章の主語と動詞も確認して、 しっかりその文法を理解しておきしょう。 |
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音読してリズムなどを再確認
聞き取れなかった箇所を確認して、全てを理解した後に音読練習するのがポイントです。
音が繋がっていて聞き取れなかった箇所や、単語を知らずに聞き取れなかった箇所を意識しながら、音読をしてリズムを確認していきましょう。
リズムを意識しながら、読むことで単語と単語の繋がりも分かってきますし、英語の全体的な発音もよくなりますよ。
ここでやるといいのがシャドーイングです。
シャドーイングを行うときに、読んでいる人の真似を上手にしましょう。
本格的に真似をすると、英語の発音のリズムが格段によくなるんですよ。
ちょっと恥ずかしいかもしれませんが、綺麗な発音を目指して、本格的に真似をしてみましょう。
4. ディクテーションを行う時の注意
よく、英語が話せる人の勉強法で英語ニュースをディクテーションしたって話を聞くけど、やっぱり教材はそんなものがいいのかについて教えて。
いや、英語ニュースを教材にして苦痛なくできるのは、TOEIC800とか超えた人でしょうね。
ディクテーションを行うときにはきちんと自分のレベルにあった教材を選びましょう。
何事もそうですが、あまり最初からレベルが高いものから始めると学習効果が出る前に苦痛すぎて続かなくなってしまいますよね。
英語学習で大事なことは、継続してコツコツ学習を積み上げることです。
なので、まだTOEIC500かそれ以下で今から頑張ろうって人はディクテーション用の問題集などで、穴埋め式のものもあるので、そのようなものを書店で探して行う方がいいですよ。
自分のレベルにあった教材を選んで学習をしましょう!
そして、最初から全文を聞き取ろうとすると難しすぎるかもしれないので、最初は文章の区切りごとに区切りながら聞きましょう。
そして、慣れてきたら全文を聞き取る形にしてみましょう。
レベル設定がきちんとしてあって、ディクテーションやシャドーイングもできるアプリをこちらの記事で紹介しています。気になる方はチェックしてみてだくさいね。
ディクテーションをするための教材って絶対買わないといけないよね。
そんな事ないですよ!今まで使った問題集を活用することもできますよ。
また、英検やTOEICの学習をしたことがある方で既に問題集を持っている人はわざわざ教材を新たに購入する必要はないかもしれません。
- 英検の問題集
※自分の取得級よりも1つ前の級のものから始めると最初は取り組みやすい - TOEICの問題集
※TOEICリスニングのセクション1やセクション2から始めると最初は取り組みやすい - 中高生用の英語の問題集
英検やTOEICなどの問題集の場合は全文のスクリプトもついているので、そこでスクリプトの確認もできます。
少し簡単なものから始めて、少しずつ難易度をあげていくといいですよ。
そうすると、「できた!!」っていう満足感も得られますからね。
学習をする時に楽しいと感じることって、とても重要なんですよ。苦痛を感じると長続きしなくなっちゃいますからね。
5.ディクテーションをするのに便利なサイトやアプリ
ディクテーションを行うのに便利な無料サイトやアプリがあるので紹介しちゃいますね。
英語リスニング無料学習館
こちらのサイトはディクテーションをするために作られているサイトです。
音声を聞いてそのままタイプできるので、パソコンで学習する時にとても便利ですよ。
いろいろな項目があり、日本人が苦手とする発音の1つ「R」と「L」の聞き分けの練習ができる項目なんかもあるんですよ。
こんなに便利なサイトが無料で使えるなんて、ここをチェックしないなんてあり得ないですよ。
VOA LEARNING ENGLISH
こちらのサイトは海外の英語第二言語学習者の為のニュースサイトです。比較的ゆっくり、はっきりとした英語で話されているので聞き取りやすいです。
そして映像の下に全文のスクリプトがついているので、内容もきちんと確認することができます。
こんなサイトが無料で使えるのは本当に嬉しいですよね。
是非チェックしてみてください。
スタディサプリ ビジネス英語コース
こちらは有料になりますが、初心者から上級者まで対応していてディクテーションが学習項目の1つに含まれているアプリを紹介しますね。
スタディサプリというアプリでは、学習項目の1つにディクテーションが含まれていて、とても効果的に英語学習をすることができるアプリですよ。
こちらの詳しい内容が知りたい方はこちらの記事を読んでみてくださいね。
6.ディクテーション初心者にお勧めの本
正直英語力をそんなにないし、上のサイトとかはハードルが高すぎるんだけど・・・
そんな人にお勧めの本を紹介するわね。
英語の勉強を始めたばかりの人に上のサイトは難しいと思いますが、こちらの問題集は穴埋め式になっていて、初心者でディクテーション初めてって方にお勧めですよ。
日本語でなんて書いてあるかもテキストの上部にすぐ書いてあるので、ある程度慣れたら、最初は上部の日本語テキストの部分をかくしてやってみるといいですよ。
是非挑戦してみてくださいね。
初心者の方にお勧めの本になります。
こちらは先ほどの本の2冊目になります。
英語初心者のこのようなディクテーション用の教材を購入してディクテーションを無理なく長期的に行って、少しずつ上を目指しながら、英語ペラペラになっちゃいましょう。