オンライン英会話にしても、語学留学にしても、格安でしようと思うと出てくれるのが、講師がフィリピン人もしくは留学先がフィリピン。
そして疑問に思いますよね。フィリピンの英語ってどんなのなの?
英語やるなら変な訛りとかつけたくないし・・・
すっごくわかります。英語の訛りって気になりますよね。
そんなあなたの疑問にお答えします。
フィリピン英語の訛りってどんなものなのでしょうか?
フィリピン英語を話すとダメなのでしょうか?
日本語訛りの英語のように通じない英語になるのでしょうか?
そんなあなたの疑問にスッキリ答えます。
1. 英語の訛りに関して
英語勉強する時ってやっぱり英語の訛りについて考えるよね。
訛りかぁ・・じゃあ、そもそもどこの国の英語を標準と考えるのかな?
標準英語や英語の訛りとは何なのか
世界共通言語となった英語ですが、標準英語ってどこの国の英語なんでしょうか?
日本人からするときっと「アメリカ!」っていう方も多いかもしれませんね。
でも、イギリス人やカナダ人の人たちに「アメリカ英語が標準英語だ」なんて言ったら、きっと「この人は何を言っているんだ?」とちょっと軽蔑の目か、おかしい人がいるという目で見られるかもしれませんね。
もし、歴史的に考えるならイギリス英語の方が標準英語でしょうし、そもそも「標準英語」なんて考えているのは日本人位かもしれませんね。
英語を公用語にしている国ってどのくらいあると思いますか?
そんなの数えきれないよ・・
でしょ?
そして、アメリカもカナダもイギリスもオーストラリアもどこの国の人たちも自分たちの英語が一番だし標準だと思ってるしね(笑)
私も昔失敗したことがあって・・・
カナダ人の友人に次のようなことを言うと
イギリスの英語ってちょっと違うけど、アメリカの英語とカナダの英語って同じだね
カナダ人はあんなアメリカ人みたいな英語を話していない・・
と少し怒った感じで言われちゃった事もあります・・
その位それぞれの国の人が自分たちの英語に誇りを持っていますよ。
なので、そもそも標準英語って事を考えることをやめた方がいいかもしれませんね。
つまり、いろんな国で英語が話されているので、様々なイントネーションの英語があるので英語の訛りっていう概念ではなく、いろんな英語が世の中にはあるってことなんですよ。
なぜ日本語訛りの英語は聞き取りにくい
いろんな英語があるからって思って、英語を話してみるけど、英語話しても通じないという顔をされるんだけど・・
それはきっと日本語訛りの英語(カタカナ英語)を話しているからだよね。
日本語訛りの英語(カタカナ英語)を聞き取って貰えないことが多いのは、イントネーション等の違いではなく音をきちんと発音していないからです。
英語の母音の数は17個あると言われていますが、日本語は5個だけです。
そして子音を組み合わせると日本語には111個の音があります。
なんと英語には1000以上の音があると言われています。
ここで勘のいい方はわかりますよね。
1000以上もの音を111の音でカバーしたら、大変なことになりそうじゃないですか?
なんとなくカタカナ英語ってやばすぎるのでは!?って感じてきましたよね。
実際「sh」の音と「s」の音は違うのですが、カタカナ英語にまとめちゃえば「さ行」の音になっちゃいます。
そんな事をしているんだったら、日本語訛りの英語(カタカナ英語)を理解されない理由がそもそも発音が違うって事に気が付きますよね。
そして、理解されないのも納得できますよね。
そう、気にするべきところは訛りではなく、発音の仕方ですよ~
私も英語音声学を勉強して、発音の仕方を意識しながら英語を発音しだしてからは「英語がきれい」と言われるようになりました。
でも、慣れてないと口の形やら舌の位置などを気にしないといけないので、発音するのに疲れるんですよね。
そして、メンドクサイからと「th」の音を出さなかったら、英語ネイティブの友達に「今なんて言ったの?」「この単語?」などと聞かれたりしていました(笑)
日本人からしたら、その違いはほぼ分かりませんが、ネイティブの方はすぐわかるみたいですよ。
そのくらい英語の発音の仕方は大事です。なので、しっかり勉強して身につけましょう。
2.フィリピン英語の訛りについて
じゃあ、フィリピン英語の訛りってどんなのなのか教えて。
きっと皆さんが気になるのは、フィリピン人英語講師さんのレベル(=大学卒のフィリピン人)だと思うので、そのレベルの方たちの話をしますね。
もし、アメリカ英語を標準として考えるなら、フィリピン英語はほとんど訛りがないって言ってもいいかもしれないですね。
訛りってわかりやすく言ったら方言みたいな感じですよね。
例えば、アメリカ英語を標準語って考えたとしたら、オーストラリア英語が大阪弁でイギリス英語が京都弁みたいな感じかなぁ・・そして、フィリピン英語は広島弁みたいな感じかな。(私の勝手なイメージという事をご了承ください。)
広島の人と話していて、発音が変って思う事はないですし、その地域の特融の表現を除いたら理解できないとかないですよね。
大学卒のフィリピン英語ってそんな感じです。
なので、フィリピン英語って訛ってるから通じないのでは!?って心配する必要は全くないですし、英語を教える人たちは特別なトレーニングを受けていることが多いので、みなさん綺麗な英語の発音をしていますし、なかにはイギリス英語とアメリカ英語の発音両方できる方もいるんですよ。
そのくらいフィリピン人の方の英語の発音の仕方はきちんとしていますよ。
でも、なかにはフィリピン英語特融の表現もあるので、ここでいくつか紹介しますね。
halo-halo→ハロハロ:具だくさんのかき氷
sari-sari store→サリサリストア:家族経営型の小さなショップで何でも売っているとこところです
comfort room→コンフォートルーム:お手洗いの事ですね。CRroomなどという表現もあります。
buko→ブコ: ココナッツの実のこと。ココナッツの実からとれるジュースはbuko waterと言います。
bahala na」:バハーラ・ナ:「なんとかなるさ」とか「なるようになるさ」っていうポジティブな意味です。
確かに警備員とかタクシー運転手さんの英語はもっと聞き取りにくいですが、大学卒レベルの人たち(フィリピン人英語講師)の英語は広島弁って感じですね。
3. フィリピンの英語の教育と歴史
でも、なんでフィリピン英語ってレベルが高いって言われるのか教えて。
それはね。フィリピンの歴史と英語教育の取り組み方によるものですよ。
1898年の米西戦争でスペインの植民地だったフィリピンはアメリカの植民地となりました。
それ以降フィリピンはアメリカの統治下にあったこと、またアメリカの政策により、英語での徹底した教育がはじまりました。
教師も教材もアメリカがすべて提供したのです。だから、フィリピン人の人たちはアメリカ英語に近いものを話すんですよ。
そして、現在フィリピンの教育では小学校から英語授業が取り込まれていて、学校によっては学校で英語しか使ってはいけないとこもあるんですよ 。
このような教育がなされていることもあってフィリピン人は大抵現地語と英語のバイリンガルなんですよ。タクシーなどに載っても英語が通じますし、街中の看板も英語で書いてあるんですよ。
また大学などに進学する人たちは更に英語力を磨きますし、英語を活かした仕事に就きたい人たちは更に英語力を磨いています。
フィリピンで英語を話せることは、収入アップに直結してくることもあって、かなりレベルの高いところまで英語を習得していきます。
ということは、英語講師として働いているフィリピン人の英語のレベルはかなり高いということが分かってきますよね。
だから、フィリピン人から英語を学んだら、発音がおかしくなって英語が通じないのかもしれないっていう心配をする必要は全くありませんよ。